このたび、沖縄県立本部高等学校第25代校長に就任しました上間勉(うえまつとむ)と申します。本校出身で第17期卒業生でもあります。よろしくお願いいたします。 本校は昭和42年4月7日入学生を迎え開校いたしました。本部町内唯一の県立学校として創立58年目になる学校です。令和6年度末で6633名の卒業生を輩出しています。
「小さな学校・大きな夢」 本校は、普通科の中に進学・情報・スポーツ・福祉に対応したコースが設置され、進路先も、大学、専門学校、就職と学科の特色に応じ多岐に及び平成6年度末の進路決定率95%になっています。 部活動では、野球部、女子バレーボール部、空手同好会、ウエイトリフティング部が活動をしています。特に個人競技(ウエイトリフティング部)が華々しい実績を挙げ全国大会や世界大会等でも活躍しています。最近では"夢実現武"が、地域特産物開発や地元FMラジオ番組担当など地域おこしの企画をおこない生き生きとした活動をおこなっています。 小さな学校ですが、生徒同士や先生が接する機会が多いのが特徴です。その利点を生かし生徒の夢実現に向けて取り組んでいます。
「DXハイスクール」 文部科学省指定の「DXハイスクール研究指定校」を受け、ICT機器の活用に力を入れています。個別最適な学びと協働的な学びに重点を置き、授業の変革を図っています。動画教材やAIドリル等のICTの活用、理数探究の導入、をおこない、協働的な授業スタイル等を推進しています。また、国内でも珍しい高校で「ドローン操縦免許」が取得できる施設として認定を受けています。
「校則の見直し」 令和5年度に校則の見直しをおこない、令和6年度には、生徒代表、教職員代表、地域、保護者代表により構成される「校則改正委員会」を設置し、校則についての議論する場が設けられています。これまで制服・服装等の規則やスマホ利用等について話し合ってきています。学校は学ぶことが基本であることを踏まえながら、校則について生徒・職員・地域・保護者とで検討しています。
「地域・地元中学校との連携」 本部町の唯一の県立高校として、本部町を始め地域やPTCA及び本校後援会・同窓会などから多くの支援を受けています。また、平成15年より中高一貫教育校として地元3中学校(本部中、上本部中、伊豆味中)と連携しています。しかし、連携中学校から近隣他高校への進学者も多く慢性的な定員割れが続き、部活動の団体競技の低迷など学校としての課題もあります。本来の中高連携一貫校の考え方を基本とし、地域及び地元中学校(特に本部中学校)との連携を深め、地域の学校として魅力化に取り組んでいく必要があります。
小さな学校で大きな夢を実現するために、本部高校生全員が有意義な三年間を送り、希望する進路実現に向かい進んでいける学校を目指します。そのためには、生徒や職員の取り組みや頑張りだけでなく、地域、本部町、本校PTCA及び本校後援会・同窓会のさらなる応援が必要です。ご協力をよろしくお願いいたします。
本部町は古来、尚武の地である。そこでショウブに音の通う菖蒲の花と葉を以て本部の『本』を構成し、それを外枠とする。その中央に『高』を配置した。中央の花弁はペンを図案化し、『高』の下部の紋様は『本』の字の一部を構成している。これは、地下に根を張り、空高く高揚する学びへの祈りを表象したものである。
(昭和42年1月20日制定 図案・福地蔡勇 初代校長)